英紙サンデー・タイムズ: イスラム組織ハマス関連の男性がロンドンに居住
目次
1. 男性の身元特定
英紙サンデー・タイムズによれば、21日、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスに所属し、イスラエルに対する「テロの活性化」を仲間と相談してきた男性（62）がロンドン北部に居住していることが報じられました。
2. 活動履歴と現在の居住地
この男性はムハンマド・カセム・サワルハ氏であり、米司法省は2004年に、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸におけるハマス軍事部門の統括役と指摘し、「（西岸での）テロ活動の責任者」と認定していました。サワルハ氏は1990年代に英国に入国し、市民権を取得し、現在はロンドン北部のバーネット地区に住んでいます。
3. 英政府の指定と最近の動向
英国情報局保安部（MI5）もサワルハ氏の存在を把握していましたが、英国では自由に活動していたとされています。英政府がハマスをテロ組織に指定した21年以降、サワルハ氏は目立つ行動を控えているとされています。一方で、最近はハマス関係者が多く住むトルコに頻繁に渡航していると報じられています。
4. 関連国での活動
サワルハ氏は17年にハマス代表団の一員としてロシアに渡航し、英国の政治家との面会歴もあります。彼は過去にはコービン前労働党党首や、今年3月にイスラム教徒で初のスコットランド自治政府首相に就任したハムザ・ユーサフ氏とも会っています。