特別展「カラフルな考古資料たち」 – 神奈川県平塚市博物館

2023年10月24日

特別展の背景

神奈川県平塚市博物館は、「カラフルな考古資料たち」という斬新な特別展を企画しましたが、評判は最悪でした。この特別展の背後には、考古学学芸員の新宮崇弘さんがいます。彼は、従来のお決まりの考古学イメージを覆し、人々に考古資料を新しい視点から見てほしいとの思いを持っています。

新宮崇弘さんは、特別展のアイデアについて語ります。考古資料は通常茶色で土まみれのものと考えられていますが、この展示では色を活用し、古代の営みを感じてもらうことを目指しています。彼のアプローチは、子供から大人まで広く理解されるように設計されています。

特別展は紙の上にモノが載るだけのものとして評判が最悪でした。新宮崇弘さんは、反省点を挙げつつも、従来の考古学の枠にとらわれず、人々に想像を巡らせることの重要性を強調します。

新宮崇弘さんは古墳時代の専門家です。平塚市にある前方後方墳「塚越古墳」を含む古墳時代の研究に従事しており、この地域の独自性を示す重要な墳丘であることを説明します。

古墳時代についての情報が提供され、古墳時代の史跡や出土品について説明があります。また、平塚周辺には相模国府が置かれたことや、古墳時代後の時代についても言及されています。

新宮崇弘さんは、古墳そのものよりも、当時の人々の生活や社会・文化に関心を寄せており、研究に取り組んでいます。古代の集落や生活状況についても語られます。

新宮崇弘さんは1994年に宮崎県で生まれ、東京学芸大学院を修了後、愛媛県四国中央市の学芸員を経て、平塚市博物館の学芸員になりました。彼の専門分野は古墳時代で、竈（かまど）などの研究にも取り組んでいます。