ビッグモーターの経営再建策検討
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経営再建策の検討
中古車販売大手ビッグモーターが自動車保険の保険金不正請求問題を巡り、会社の身売りも含めた抜本的な経営再建策を検討していることが14日、関係者への取材で分かった。
創業家の保有株の課題
ビッグモーターの株式は創業家の資産管理会社が全て保有しており、創業者である兼重宏行前社長の動向が焦点となる。ビッグモーター幹部は共同通信の取材に、創業家保有株の取り扱いが最重要課題であることは「間違いない」と認め、銀行団との協議を進める考えを示した。
銀行団との協議
ビッグモーターはこの日、東京都内で銀行団と8月中旬に続き2回目の会合を開いた。関係者によると、10月末までに支援企業の選定を目指す意向を表明した。候補となる企業名や進捗状況は示さなかった。
支援企業の選定目標
ビッグモーターは支援企業の選定を10月末を目標に進める意向であり、具体的な候補企業については明示していない。販売や買い取りが回復傾向にあるとして取引継続を要請した。
ビッグモーターの今後の方針
現時点で人員削減は検討していないことも説明した。和泉伸二社長は会合後、共同通信などの取材に応じ、店舗網に関して「経営合理化は判断していかないといけない」と述べ、一段の見直しに含みを持たせた(共同)。